ネックリフト FAQ
Q.
全切開リフトとはどのような手術ですか?
A.
全切開リフトは、顔や首のたるんだ皮膚だけでなく、SMAS層(筋膜層)や首の広頚筋(Platysma)まで同時に整えることで、顔から首にかけてのラインを自然に改善する手術です。
単に皮膚を引き上げるだけではなく、たるんだ組織そのものを根本的に再配置することを目的としています。特に、首に縦じわが形成されていたり、広頚筋が開くことで、いわゆる「鶏の首」のように組織が目立っている場合には、ネックリフトを併用することで、よりなめらかなネックラインが期待できます。
顔だけを改善し、首を同時に整えない場合、顔と首の加齢の進み方の違いによって、顔は若々しくなった一方で首だけが相対的に老けて見えるというアンバランスが生じることがあります。そのため、フェイスラインの崩れや首のしわ、下顔面のたるみが同時に見られる方には、顔と首を一緒に整えて全体のバランスを合わせる全切開リフトを検討されることをおすすめしています。
Q.
首だけをリフトアップすることはできますか?
A.
原則として、首だけを単独でリフトアップすることはあまりおすすめしていません。
顔と首は、皮膚・SMAS層・筋膜が互いにつながり、一つの構造を形成しています。そのため、首だけを局所的に引き上げて整えた場合、自然な改善が得にくく、かえって顔と首の境目に不自然なラインやつっぱりが生じる可能性があります。
特に首のたるみは、フェイスラインの下から下顔面へ自然につながっているケースが多いため、首だけを改善すると、顔との境目でかえってたるみが目立ったり、全体のバランスが崩れたりすることがあります。そのため、首のたるみが目立つ場合でも、下顔面を含めて総合的に診断し、ネックリフト単独で行うか、全切開リフトとして併用するかを判断することが、自然で持続性のある結果のために重要です。
Q.
全切開リフトはどのような方におすすめですか?
A.
全切開リフトは、次のような方に特におすすめです。
フェイスラインが崩れ、下顔面のたるみが目立つと同時に、首に縦じわが形成されていたり、広頚筋が開いて、いわゆる「鶏の首」のように組織が目立っている場合には、全切開リフトによって顔と首を一緒に改善することをおすすめしています。
また、顔だけを改善した場合に、顔と首の加齢の進み方の違いによって、顔は若々しくなっても首だけが相対的に老けて見えるアンバランスが心配される方にも、顔と首を同時に整え、全体のバランスを合わせることをおすすめしています。
ただし、たるみの程度や部位には個人差がありますので、正確な診断を受け、ご自身に全切開リフトが適しているかを確認したうえで手術を決めることが重要です。
Q.
全切開リフトのダウンタイムはどのくらいですか?
A.
全切開リフト後の回復期間は、患者様の体質やたるみの程度、首の矯正範囲によって多少異なります。一般的には、手術直後に見られる大きな腫れは1週間前後から徐々に落ち着き始め、その後に残る細かな腫れは2~3週間ほどかけて自然に引いていきます。
首は広頚筋の矯正も同時に行うため、顔に比べて初期にはつっぱり感をやや強く感じることがありますが、多くの場合、腫れが引いていくのとともに徐々に和らいでいきます。多くの方は、大きな腫れがある程度落ち着いた頃から日常生活に復帰されています。その後は、手術部位の組織が安定していく過程で、一時的に硬さや拘縮が現れ、その後時間の経過とともに徐々にやわらかくなっていく自然な回復過程をたどります。
回復のスピードには個人差がありますので、焦らず、担当の医療スタッフと相談しながら、ご自身に合ったケア方法について案内を受けることをおすすめします。
Q.
全切開リフト後、首のストレッチはいつからできますか?
A.
全切開リフトでは首の広頚筋を矯正する処置が含まれるため、首のストレッチについては他の部位よりも慎重に行うことが大切です。
手術直後から大きな腫れが落ち着く術後1週間前後までは、首に過度な負担がかからないよう、首を大きく曲げたり後ろに反らしたりする動作は控えていただくことをおすすめします。この時期は、必要最低限の動きで日常生活を送っていただくのが良いでしょう。
その後、細かな腫れが落ち着いてくる術後2~3週間頃からは、首を軽く左右に動かすなど、無理のない範囲で徐々に動かし始めることができます。ただし、広頚筋が十分に安定するまでの期間には個人差がありますので、首を大きく反らす動作や強いストレッチ、運動については、少なくとも術後1か月以降に担当医へ相談したうえで再開することをおすすめします。
Q.
全切開リフトの効果はどのくらい持続しますか?
A.
全切開リフトは、たるんだSMAS層や広頚筋、余った皮膚組織を同時に整える手術です。手術で切除・再配置した組織が再びたるむまでには、一般的に約10年程度かかります。つまり、手術前と同程度まで再び加齢による変化が進んだ時点を目安に再手術の時期を考えることができ、このように再び余剰組織が生じるまでの期間を「持続期間」とお考えください。
特に、首は広頚筋まで同時に矯正するため、顔のみの手術と比べて、たるみの再発が比較的ゆるやかに現れる傾向があります。皮膚の弾力によっては、効果が10~15年程度持続する場合もあります。ただし、皮膚の弾力が比較的低下している方の場合には、持続期間がやや短くなる可能性があります。
Q.
全切開リフト後の腫れや内出血はいつ頃引きますか?
A.
手術後3~5日目頃が最も腫れが目立つ時期で、その後7日目頃までに大きな腫れが徐々に落ち着いていきます。大きな腫れが引いた後には、目立ちにくい細かな腫れが残りますが、2~3週間ほどかけてゆっくりと引き、自然な顔と首のラインへと整っていきます。
内出血については、体質や血管の分布によって程度に差がありますが、一般的には術後1~2週間ほどで色が薄くなり、徐々に目立たなくなることが多いです。特に首は広頚筋の矯正も同時に行うため、顔に比べて内出血がやや長く残ることがありますが、これも自然な回復過程の一部です。
腫れや内出血が残っている初期には、メイクやスカーフなどで自然にカバーすることもできます。程度や回復のスピードには個人差がありますので、焦らず余裕をもって回復過程を見守っていただくことをおすすめします。
Q.
圧迫バンドはどのくらい着用する必要がありますか?
A.
術後1週間以内の圧迫バンドの着用方法については、回復状態によって個人差があるため、退院時およびその後の治療過程で担当の医療スタッフから個別に詳しくご案内しています。
その後は、1日のうち一定時間、間隔を空けながら着用していただき、着用期間は術後1か月頃までをおすすめしています。
Q.
仕事にはいつから復帰できますか?
A.
仕事に復帰できる時期は、職業の内容や回復スピードによって多少異なりますが、一般的には大きな腫れがある程度落ち着く術後1週間前後を目安に復帰を検討される方が多いです。
ただし、この時期でも細かな腫れや軽い内出血が残っている場合がありますので、人と会う機会が多い仕事や対外的な活動が多い方は、術後10日~2週間程度まで余裕をもって予定を組むことをおすすめします。
Q.
傷跡はどこにできますか?
A.
切開は耳周りに沿って行い、もみあげ付近から始まり、耳の前側またはトラガス部分を通って、耳の後ろ側からヘアラインの内側へ自然につながるように行います。
切開線は、ヘアラインや耳の自然な凹凸、しわのラインに沿って位置するため、回復後は比較的目立ちにくくなるケースが多いです。また、たるみの程度や部位によって、切開の長さには個人差があります。
Q.
全切開リフトの再手術も可能ですか?
A.
はい、可能です。
ただし、再手術では以前の手術による組織の癒着や傷跡なども考慮する必要があります。そのため、現在の顔と首の状態を正確に診断したうえで、一人ひとりに合った手術計画を立てることが重要です。
Q.
Q. リフト手術後にピクシーイヤーが生じた場合はどうすればよいですか?
A.
切開リフト後に耳たぶが下方向へ引っ張られたような変形、いわゆる「ピクシーイヤー」が生じる原因にはさまざまなものがあり、その原因によって対処方法も異なります。
まず、手術時にリフトアップのために十分に処理する必要があるリガメントが十分に剥離・切離されていない場合、ピクシーイヤーが生じることがあります。これは、剥離がやや控えめに行われていた可能性を意味し、このような場合には再手術によってリガメントを改めて処理する必要があることがあります。
一方、比較的皮膚の弾力が高い若い方では、SMASの固定や耳たぶの調整を適切に行っていても、皮膚が元の位置に戻ろうとする性質によってピクシーイヤーが生じる場合があります。このようなケースでは必ずしも再手術までは必要なく、比較的簡単な耳たぶの修正手術で十分に改善できることがあります。