異物除去術 FAQ
Q.
異物除去手術はどのように行いますか?
A.
異物除去を切開リフトと同時に行う場合、異物除去のための追加切開は行わず、切開リフトで剥離する範囲内で一緒に除去します。
手術中に顔の組織を剥離していく過程で、その範囲内にある異物を直接目で確認しながら取り除きます。その後は、残った組織を整えてリフトアップを行う切開リフト本来の手術へと自然につながるため、異物除去だけのために別の手術を行う負担を増やすことなく、1回の手術で2つの目的を同時に改善することが可能です。
Q.
異物除去手術はどのような場合に必要ですか?
A.
過去の施術で挿入されたものの、まだ完全に吸収されていない糸や、体内で溶けない非吸収性の糸・永久的な異物、また正式に承認されていない異物などが除去の対象となります。
特に、異物による炎症や異物感、痛みなどの不快な症状がある方や、異物によるへこみ、組織損傷、表面の凹凸、たるみなど見た目の問題でお悩みの方には、異物除去を併せて検討することをおすすめしています。
切開リフトを予定されている場合には、術前診断で異物の有無も確認し、手術時に同時除去を行うことが可能です。
Q.
切開リフトと異物除去を同時に行う理由は何ですか?
A.
切開リフトは顔の組織を広範囲に剥離する手術であるため、追加の切開を行わなくても、剥離範囲内にある異物を直接確認しながら同時に除去できるというメリットがあります。
異物除去のみを目的として別途手術を行う場合、異物の正確な位置を改めて探すための追加切開や剥離が必要となり、身体的な負担や回復にかかる負担が大きくなる可能性があります。一方、切開リフトと同時に行えば、1回の剥離過程の中でたるみの改善と異物除去を同時に行うことができるため、身体への負担や回復期間を効率的に抑えることができます。
また、残っている異物による炎症や組織損傷、表面の凹凸なども同時に整えることで、単にたるみを改善するだけでなく、よりなめらかで自然な仕上がりが期待できます。
Q.
昔受けた糸リフトの糸も除去できますか?
A.
はい、以前に受けた糸リフトの糸も、切開リフトと同時に除去することが可能です。
当院では、手術前に超音波機器を用いて残っている糸の位置や状態をあらかじめ確認することができるため、より正確な診断をもとに手術計画を立てることができます。
そのうえで、手術時に剥離範囲内にある糸を安全性に配慮しながら一緒に除去します。
Q.
異物が多く残っていても切開リフトは受けられますか?
A.
異物が多く残っている場合でも、切開リフト自体を行うことは可能です。ただし、すべての異物を100%除去することが難しい場合がある点は、あらかじめご了承ください。
切開リフトの剥離範囲内にある異物は、手術中に同時に除去することができます。一方、剥離範囲外にあるものや、組織の深い部分に複雑に入り込んでおり、無理に除去することで組織損傷や神経損傷のリスクが高まると判断されるものについては、安全のため除去を行わない場合があります。
このような点については、術前の精密診断で除去可能かどうかをあらかじめ確認し、無理な除去よりも安全性を最優先に手術を行っています。
Q.
アーテコールなどの永久フィラーが残っている場合、切開リフトに影響はありますか?
A.
アーテコールなどの永久フィラーが残っている場合でも、切開リフト自体を行うことは可能です。ただし、フィラーが存在する位置や周囲組織との癒着の程度によっては、手術計画に影響する場合があります。
永久フィラーは時間の経過とともに周囲の組織と強く癒着していることが多く、剥離の際にフィラーと組織を分離するため、より慎重なアプローチが必要となることがあります。剥離範囲内にあるフィラーは手術中に同時に除去することができますが、組織の深い部分に複雑に入り込み、無理に除去すると組織損傷のリスクがある場合には、安全性を優先して一部が残る可能性があります。
当院では、超音波機器を用いて術前にフィラーの位置や状態を確認し、その結果をもとに一人ひとりに適した安全な手術計画を立てています。
Q.
溶ける糸も除去する必要がありますか?
A.
吸収性の糸は時間の経過とともに大部分が吸収されますが、人によっては一部が残っていたり、周囲の組織と癒着している場合があります。
必ずしも除去する必要があるわけではありませんが、切開リフトの手術中に除去が必要と判断された場合には、現在の状態を確認したうえで同時に除去することが可能です。
Q.
Q. 異物除去後のダウンタイムはどのくらいですか?
A.
異物除去を同時に行った場合、通常の切開リフトのみを受けた方と比べて、回復にやや時間がかかることがあります。
これは、組織と癒着していた異物を分離する過程で、周囲の組織にも通常より刺激が加わるためです。そのため、回復過程で生じる表面の凹凸や段差、硬さや拘縮などが、一般的な切開リフト後よりもやや強く感じられたり、目立ったりすることがあります。
ただし、これらの症状は時間の経過とともに組織が安定し、なじんでいく過程で見られる自然な回復反応の一部であり、徐々に改善していきます。異物の癒着の程度や体質によって回復スピードには個人差がありますので、焦らず、担当の医療スタッフと相談しながら、ご自身に合ったケア方法について案内を受けることをおすすめします。
Q.
異物を除去できないケースもありますか?
A.
はい。異物の形状や広がり方によっては、完全な除去が難しい場合があります。粉末状になっているものや石灰化した組織、組織内に細かく広がっているものなどは、肉眼で正確な位置を特定することが難しいため、完全に除去することには限界があります。
Q.
異物除去後に顔がへこんで見えることはありますか?
A.
異物そのものが顔のボリュームを作っていた場合には、除去後に以前よりもボリュームが減ったように感じることがあります。
また、異物と周囲組織の癒着があった部位では、手術前からすでにへこみが生じているケースも多く、異物を除去した後でも完全になめらかな状態に整えることが難しい場合があります。
ただし、切開リフトを同時に行う場合には、たるんだ組織を一緒に引き上げて整えることで、異物除去によるボリュームの変化を補いながら、顔全体のラインをより自然に改善する方向で手術計画を立てることができます。実際にどの程度変化するかは、異物の種類や量、現在の顔の状態によって異なるため、精密な診断を受けたうえでご相談いただくことをおすすめします。