手術コラム

ビリーフのドクターが直接作成した手術ケースをご紹介します。
手術を検討中の方, ダウンタイム中の方に役立てればと思います。
  • [シム・ウチョル院長] 内視鏡額リフトの詳しい手術方法についてご説明いたします。

  • こんにちは ビリフ整形外科 シム・ウチョル院長です。

     

    本日は本院で切開リフトの次に多く施術している内視鏡額リフトについて詳しく説明させていただきます。こちらの記事が額リフトを検討されている多くの方に役に立てればと思います。

     

    まず、額リフトが自分に適応であるかを確認するためには瞼の弛み及び額、目元のシワができる理由を知っておくべきです。

    加齢によって眉の位置が下に下がり、下がった瞼が視野に邪魔になるようになります。また、瞼が被さり、重く感じるようになります。

     

    そのため目を開くときに額の力を使いながら眉を持ち上げて視野を確保するようになります。

    こうして繰り返して眉を持ち上げて額に横ジワができるようになります。皮膚のハリが良い若いころは額のシワは深くないですが、

    老化によって皮膚のハリが無くなり、折られた方向にだんだん深い皺ができるようになります。 

     

    そして珍しくなく先天的に眉の位置が低いケースもあります。そのため比較的に低い年齢にも額と眉間にシワができることがあり、シワが無くても機能面での不便を感じる方も多いです。

     

    上記のような2つの理由でしたら額リフト改善効果を感じられます。しかしここで注意するべきなのは先天的に目を開く力が弱い眼瞼下垂をお持ちの方です。

    元々目を開く力が弱いため額の筋肉を補助的に使うしかない方は額リフトを受けても額を持ち上げる癖が残るようになります。

    そのため必ず眼瞼下垂を矯正する手術が併用されないとシワが改善されない可能性が高くなります。

     

    額リフトは額を持っている組織を切り取り、下がった額の組織をまた上に引き上げて固定する手術です。

    過去は頭皮の奥や生え際を沿って全体的に長く切開を行い、頭蓋骨を露出させて直接目で見ながら剥離する術式だったら、

    最近は生え際の奥を部分的に切開し、内視鏡カメラ装備を挿入して画面を見ながら行う内視鏡額リフトが普遍化されました。

     


     

    それぞれの機能を見てみると、

     

    前頭筋(Frontalis muscle): げる筋肉、額ジワ形成

    雛眉筋(Corrugator supercilii muscle): 眉間にシワを作る筋肉、眉間に縦ジワ形成

    眉下(Depressor supercilii muscle): 雛眉筋と一緒に内側に眉を下げる筋肉

    鼻根筋(Proserus muscle): 皮膚を下に下げる筋肉、眉間の横ジワ形成

    リガメント : 上側こめかみ靭帯(Superior temporal ligament)、下側こめかみ靭帯(Inferior temporal ligament)、目回りの靭帯(lateral orbital thickening (LOT))

     : 額及びこめかみの組織を固く持っている靭帯

     

    内視鏡額リフトはこのような問題点を改善させるために下のように大きく5つの過程で手術を行います。

     

    1. 生え際に 1.5~2cm程度の5ポイント切開

    2. 骨膜と額骨の間に眉骨上とこめかみ・側頭部まで剥離

    3. 骨膜を開け、眉と額の弛みを誘発する筋肉とリガメント切除

    4. 弛んだ眉と額の組織を上に引き上げて固定

    5. 切開部位縫合

     

    上記の過程を画像の資料を見ながらさらに具体的に説明させていただきます。

     

    下からはさらに具体的な説明のために内視鏡顔面の組織写真が含まれておりますのでグロ画像が苦手な方はご注意ください。

     

    まず、切開線は下記の通りです。

     


     

    額リフトに関して説明する前に額リフトを理解するために顔の構造的な部分を見てみると、下のように5つの筋肉と3つのリガメントに分けられます。

     

    切開線は執刀医によって少し異なると思いますが、本院ではカメラの角度や手術器具の接近容易性があるため全部で5つの部位におよそ1.5-2.0 cm程度の比較的に小さい切開線で手術を行います。

     

     


     

    (ビリーフ内視鏡額リフト剥離範囲) 

     

    続いて切開線を通じて骨膜下に内視鏡装備を挿入すると下記の画像のようなのを見れます。 

     

      


    側頭部から順番的に骨と骨膜を分離し、額の深いところまで接近して、接近後骨膜を開けて奥の筋肉と人体組織を切断するようになります。 

     

     

     

    (目元のリガメント剥離シーン)

     

    こちらは眉の外側を剥離する場面であり、上側こめかみリガメントと下側こめかみリガメントが交差する目元側のリガメントを剥離する場面でございます。 

    このリガメントは眉を固く持っている靭帯であり、体内で最も堅い靭帯の中の一つです。

    そのためここは剥離してリガメントを切らないと眉をしっかり引き上げる事ができなく、引き上げておいても靭帯の力が強くすぐ後戻りするようになるため内視鏡装備でしっかり切断するのが大事です。

    この過程を円滑に行うためには先ほど説明した広範囲な剥離が必要となります。

    こちらまで剥離を行わないとリガメントを切ることができなく、こちらは手術の結果及び持続に影響するためとても大事な過程だと言えます。

     

    こうしてリガメントを切ったとしたなら次は額リフトを検討している患者様は一回聞いたことがある“雛眉筋”に近づきます。 

     

    雛眉筋は一方的にしかめる時に使う筋肉であり眉を下側に引き下げ、眉間に縦ジワを作る重要な原因になる筋肉です。

    この雛眉筋の70%程度を切除し、筋肉の力を弱くするのが大事です。

     




    こちらは雛眉筋を切除するシーンです。個人差によって雛眉筋の位置と厚さが異なるため切除量を個々人に合わせて調整します。

     

    普段眉間のシワが多く発達された男性の方の場合、雛眉筋がかなり厚く形成されているのが分かります。

    雛眉筋を切除するときは滑車上神経、眼窩上神経、眼窩上静脈が損傷されないように注意しながら切除するべきです。

     



    眼窩上静脈が破れると出血が発生しますが、このような場合は止血するとしても手術後目元に内出血がひどくできることがあります。


     

    上記の剥離が正確にしっかり行われた場合、固定する前も既に眉は楽に弾き上がっております。

     

    ここで最も大事なのは額リフトの固定は無理して引っ張って固定するのではなく、剥離されちゃんと引き上がった眉をそのままその位置に固定する概念であることです。

    内視鏡装備を使い額リフトを行った時の最も大きなメリットは最小切開であるのにも関わらず

    筋肉と神経、血管などの組織をより細部的に見ることができるため重要構造物を損傷しなくターゲットの組織を操作できるのです。

     

    今回は額リフトの剥離について調べてみました。次回は“ボーントンネリング”と“エンドタイン”で分けられる額リフトの代表的な固定法と、症例をご一緒にご紹介させていただきます・

     

    -ビリフ シム・ウチョル院長- ​

     

    こちらの施術(手術)は個人によって果が異なる可能性があり、あざ、腫れなどダウンタイム中の症やその他合症が起きる可能性がございます。